【NEUE】ノイエ、紳士用革靴(スリップオン)の修理●セメント製法でソール交換『オールソール』●

高品質でデザイン性の高いブランドソールもいいけれど
どこまでのスペックが必要ですか?今回の修理事例はシンプルな無地のソール

ユーザー様
ユーザー様

CRADLEさん、こんにちは。つま先が、こんな風になっちゃって….。もうソール交換した方がいいかな?

CRADLE
CRADLE

ユーザー様こんにちは!全体的なすり減りもありますし、亀裂の入ったウェルトと呼ばれるパーツも気になるようでしたら、このあたりでソール交換してあげてもいいのではないでしょうか?甲革・内張ともにまだ傷んでないので、ソール交換後も当分お履きいただけます!

傷んだ靴底をセメント製法でソール交換

今回お預かりいただいた靴は接着剤のみで甲革と固定されているセメント製法です。普段はセメントの靴でもよりはがれにくい様に「マッケイ製法」にして修理する事が多いのですが、こちらの靴の中底が特殊でミシンをかけられそうにないので、オリジナル同様の製法で修理します。

靴における製法ってなに?

靴の製法とは、甲革と靴底を接合する底付けの方法を指します。
革靴においては大きく3つに分けられます。
①セメント製法
甲革と靴底を接着剤で貼り合わせ、加圧密着させる製法です。 シンプルな構造で作業工程を短縮できる為、量産に向いています。
②マッケイ製法
甲革と中底(インソール)、靴底(アウトソール)を一度に縫い付ける、イタリアの伝統的な製法です。
③グッドイヤーウェルト製法
中底に貼り付けられたリブと呼ばれる部分に甲革、中底、ウェルト(細い帯状の革)を縫い付け、靴底と縫合する製法です。

それぞれの製法により靴の個性に違いがあります。

使用する材料は?

材料は元と同様のものを使用します。ゴム入りEVA(スポンジ)のソールで軽く柔らかい履き心地を再現します。甲革とソールのすき間を埋めるウェルトと、ヒールはラバーのブロックタイプでコストを抑えます。

After(仕上がり画像)

完成です!
元と同様、オーバースペックにならない様に素材・製法を選ぶことでコストがおさえられ、違和感の少ない仕上がりになりました。

甲革は磨いて水分油分を適切に補給しています。

料金と納期は?

EVAセメントオールソール:11000円
納期:約2週間
※お急ぎの場合は出来る限りご希望に合わせます。遠慮なく、ご相談下さい。