【REGAL】スベリ革補強 脱いだらとんでもない事になっていた

『私、脱いでもすごいんです』

これは1995年のエステティックTBCのコマーシャルでのキャッチコピー。
お手持ちの靴は脱いでも大丈夫ですか?

お恥ずかしいことになっていませんか?

本日は比較的傷みやすい【スベリ革】の補強について記事を書いてみます。

スベリ革とは?

スベリ革は靴の内張のかかとが触れる箇所です。

歩行時にかかとと内張が擦れることでダメージを受けやすく、傷みやすい箇所です。

スベリ革補強

持ち主様は左右でフィット感が違うようで、片方のみヒールグリップ(市販の靴脱げ防止商品)を装着しておられました。

※靴のフィット感にお困りの方は弊店取り扱いの宮城興業製パターンオーダーシューズをご検討ください

フィット感を変えたくないので、ヒーグリップは内側に仕込んで、機能の維持と審美性の向上を目指します。

革の準備

型紙を使って革を切りだしていきます。

革は在庫してあるものの中から1mm厚程度のものを使います。

下の画像に写っているものが革を漉く機械(革漉器)です。←まんまです

切り出した革の端を漉きます。

革が重なりあう部分の段差を解消するための工程です。

色がグレーに変化してる箇所が薄くなっています。

仕上げ

張り付けた革の上部をミシンで縫い止めてカットして完了です。

漉いた箇所は段差がなく補強箇所とスムーズに移行。

※カットした切れ端は毛羽立つのでクリームを塗りこんでブラシをかけます。

そうすることで毛がまとまり、色見も落ちついて自然な仕上がりになります。

今回はかかとのゴム交換とソール補強も一緒にご注文いただきました。

甲革にクラックもないですし、ソールも事前補強と適切なタイミングで修理してらっしゃるので今後も活躍間違いなしです!

ありがとうございました。

今回の修理

スベリ革補強 3300円

かかとゴム交換 2200円

ソール補強 2750円

磨きサービス

CRADLE芝