CARMINA(カルミーナ)とは?スペイン・マヨルカ島を代表する革靴ブランド
画像引用元:https://www.carminashoemaker.com/jp/ja

**CARMINA(カルミーナ)**は、スペイン・マヨルカ島を拠点とする革靴ブランドです。
正式名称はCARMINA SHOEMAKER(カルミーナ シューメーカー)。
美しいシルエットと上質な革、伝統的な製法による本格的な靴作りで知られ、スペインを代表する高級革靴ブランドのひとつとして世界各国で展開されています。
カルミーナの靴作りのルーツは1866年まで遡ります。
現在のブランドだけを見ると比較的新しいブランドにも見えますが、その背景にはAlbaladejo(アルバラデホ)家によって6世代にわたり受け継がれてきた靴作りの歴史があります。
CARMINA(カルミーナ)の歴史
カルミーナの歴史を理解するうえで重要なのが、Albaladejo(アルバラデホ)家です。
その靴作りの始まりは1866年。
マティアス・プジョル(Matías Pujadas)がスペイン・マヨルカ島のインカに小さな工房を開いたことから、現在まで続く靴作りの歴史が始まります。
その後、世代を超えて靴作りの技術が受け継がれていきました。
現在のCARMINA SHOEMAKERにつながるブランドは、**José Albaladejo Pujadas(ホセ・アルバラデホ・プハーダス)**によって1997年に設立されています。
つまり、
1866年=現在のカルミーナにつながる一族の靴作りの始まり
1997年=現在のCARMINA SHOEMAKERにつながるブランドの設立
と考えると分かりやすいでしょう。
ALBALADEJO(アルバラデホ)とCARMINA(カルミーナ)の関係
古いスペイン靴を探していると、
ALBALADEJO
あるいは、
CARMINA ALBALADEJO
という表記を見かけることがあります。
「アルバラデホとカルミーナは別のブランドなの?」
と疑問に思われる方もいるかもしれません。
Albaladejoは、カルミーナの靴作りを支えてきた一族の名前です。
そのため、過去の製品にはAlbaladejoの名前が前面に出たものも存在します。
現在はCARMINA SHOEMAKERの名称が広く知られるようになっていますが、Albaladejoという名前はカルミーナの歴史を理解するうえで非常に重要です。
また、現在のカルミーナにも、Albaladejo家の伝統的な靴作りを強く打ち出した**「Albaladejo Collection」**が存在します。
古いALBALADEJOの革靴と現在のCARMINAは、まったく無関係なブランドというわけではなく、同じ一族による靴作りの歴史の中でつながっています。
カルミーナはスペイン・マヨルカ島の革靴ブランド
カルミーナの本拠地であるマヨルカ島は、地中海に浮かぶスペインの島です。
リゾート地として有名ですが、実は靴作りの長い歴史を持つ地域でもあります。
特に島中央部に位置する**Inca(インカ)**周辺は、古くから靴産業が発展してきました。
カルミーナもこうしたマヨルカ島の靴作りの伝統を受け継ぐブランドです。
現在もマヨルカ島の工房で職人による靴作りを続けています。
CARMINA(カルミーナ)の革靴の特徴
カルミーナの魅力は、伝統的な製法だけではありません。
クラシックな革靴としての基本を守りながら、エレガントなシルエットと豊富なデザインを展開しているところに特徴があります。
美しいシルエット
カルミーナの革靴を見たときに印象的なのが、そのシルエットです。
英国靴のような重厚感を持つモデルから、ウエストを絞り込んだエレガントなモデルまで幅広く展開されています。
同じブランドでも使用する**ラスト(木型)**によって靴の印象が大きく変わります。
そのため、自分の足型や好みのスタイルに合わせてラストを選ぶことも、カルミーナを楽しむポイントのひとつです。
カルミーナはラスト(木型)の種類が豊富
カルミーナを語るうえで外せないのが、**豊富なラスト(木型)**です。
革靴では同じサイズ表記でも、ラストによってつま先の形、甲の高さ、幅、踵周りなどが変わります。
カルミーナには複数のラストが用意されており、それぞれ異なるシルエットとフィッティングを持っています。
丸みを持たせたクラシックなものから、シャープでドレッシーなものまで選択肢が多く、モデルだけではなく**「どのラストを選ぶか」**もカルミーナ選びの面白さです。
上質なレザーを使用
カルミーナでは、モデルによってさまざまな高品質レザーが使用されています。
スムースレザーはもちろん、
スエード、コードバン、エキゾチックレザーなど、素材の選択肢が非常に豊富です。
特に革靴好きから人気が高いのがシェルコードバンを使用したモデルです。
コードバン特有の深い光沢と、履き込むことで生まれる独特の表情を楽しむことができます。
グッドイヤーウェルテッド製法
カルミーナを代表する製法のひとつが、グッドイヤーウェルテッド製法です。
アッパー、中底、ウェルト、アウトソールなどを組み合わせて構成する伝統的な革靴製法で、堅牢性と修理性に優れています。
履き始めはしっかりとした感触がありますが、履き込むことで中底などが足になじんでいくことも特徴です。
アウトソールが摩耗した場合には、靴の状態によって**オールソール(靴底全体の交換)**を行うこともできます。
長く履くことを前提として作られた、本格革靴らしい構造です。
レザーソールとラバーソール
カルミーナではモデルによって、さまざまなソール仕様があります。
クラシックなレザーソールはドレスシューズらしい美しい仕上がりが魅力です。
一方、実用性を重視したラバーソール仕様もあります。
レザーソールの場合には、新品時またはある程度履いた段階で**ハーフラバー(裏張り)**を取り付けることも可能です。
レザーソールの前足部分をラバーで保護することで、摩耗を抑えながらグリップ力を高めることができます。
カルミーナの代表的な革靴
カルミーナでは非常に多くのデザインが作られています。
ストレートチップやプレーントゥといった基本的なビジネスシューズをはじめ、Uチップ、ローファー、ダブルモンクストラップ、ホールカット、ブーツなどラインナップは多彩です。
クラシックなデザインをベースにしながら、ラストや革、カラーによって大きく印象を変えられるところもカルミーナの魅力でしょう。
カルミーナはレディースの革靴も展開
本格革靴というとメンズシューズをイメージしがちですが、カルミーナではレディースシューズも展開されています。
ローファー、オックスフォード、ブーツなど、メンズ同様に本格的な製法を取り入れたモデルが用意されています。
「本格的な革靴を長く履きたい」という女性にとっても選択肢のあるブランドです。
カルミーナの革靴は修理できる?
カルミーナの革靴は、構造や靴の状態に応じてさまざまな修理が可能です。
日常的な修理では、カカトのトップリフト交換、つま先修理、ハーフラバーなどがあります。
長期間履いてアウトソール全体が摩耗した場合には、オールソール交換を行うことも可能です。
特にグッドイヤーウェルテッド製法のモデルは、適切にメンテナンスと修理を行うことで長期間履き続けることができます。
カルミーナのような本格革靴は、傷んだからすぐに買い替えるというより、履く・手入れする・修理するというサイクルを楽しめる靴だと思います。
CARMINA(カルミーナ)|スペイン革靴を代表する存在
CARMINAの魅力は、単に高級な革や伝統的な製法を使用していることだけではありません。
1866年からAlbaladejo家に受け継がれてきた靴作りの歴史と、現代的な美しいシルエットを両立しているところに、このブランドならではの魅力があります。
英国靴とはまた違ったスペイン革靴らしいエレガントさを楽しめるブランドとして、革靴に興味を持った方なら一度は知っておきたいシューメーカーです。
CRADLEの「革靴ブランド辞典」では、CARMINAをはじめ、世界各国の革靴ブランドについて、その歴史や特徴、製法などをご紹介しています。
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