Getta Grip(ゲッタグリップ)とは?英国生まれの無骨なブーツブランド

**Getta Grip(ゲッタグリップ)**は、イギリスのワークブーツ文化を背景に持つシューズブランドです。
厚みのあるソールや存在感のあるレザーアッパー、スチールトゥを採用したモデルなど、タフで無骨なデザインを特徴としています。
日本ではドクターマーチンほど広く知られているブランドではありませんが、エンジニアブーツや編み上げブーツを好む人、パンク・ロックファッションを好む人などから知られる存在です。
現在では過去に生産された英国製モデルなどが中古市場で流通しており、ヴィンテージブーツとして探している愛好家も見られます。
Getta Grip(ゲッタグリップ)の歴史
ゲッタグリップを知るうえで欠かせないのが、英国の靴メーカー**R. Griggs(R.グリッグス)**との関係です。
R. Griggsは1901年、イギリス・ノーサンプトンシャーで靴づくりを始めたメーカーで、ワークブーツや作業靴などを手掛けてきました。
1960年代にはドクターマーチンの英国での生産・販売を手掛けるようになり、その後世界的なブーツブランドへと成長していきます。
ゲッタグリップも、この英国のワークシューズを背景とするブランドとして展開されました。日本では「ドクターマーチンの姉妹ブランド」として紹介されることも多いブランドです。
ワークブーツからファッションへ
ゲッタグリップのルーツには、ワークシューズやセーフティシューズがあります。
そのため、現在ヴィンテージ市場で見られるモデルにも、
- 厚みのあるラバーソール
- スチールトゥ
- 丈夫なレザーアッパー
- 10ホール、14ホールなどの編み上げブーツ
- エンジニアブーツ
- ボリュームのあるトゥ
といった、実用靴を思わせるディテールが多く見られます。実際に英国製のスチールトゥモデルなども現存しています。
こうした無骨なデザインが、やがてワークウェアの枠を越えてファッションとしても受け入れられていきました。
パンク・ロックカルチャーとゲッタグリップ
英国製のワークブーツは、実用品としてだけでなく、イギリスのユースカルチャーとも深い関係があります。
ゲッタグリップも例外ではなく、パンク、ロック、スキンズなどのファッションに取り入れられ、音楽とストリートカルチャーを象徴するようなブーツの一つとして支持されました。
細身できれいなドレスブーツとは対照的に、厚いソールやボリュームのあるトゥを持つゲッタグリップのデザインは、足元に強い存在感を与えます。
傷や履きジワが増えても、それがブーツの雰囲気として馴染んでいくところもワークブーツならではの魅力です。
ゲッタグリップとドクターマーチンの違い
ゲッタグリップについて調べると、よく一緒に名前が出てくるのが**Dr. Martens(ドクターマーチン)**です。
両者は英国のR. Griggsとの関係を持ち、日本ではゲッタグリップが「ドクターマーチンの姉妹ブランド」と説明されてきました。
ただし、靴の雰囲気は必ずしも同じではありません。
ドクターマーチンといえば独自のエアクッションソールが有名ですが、ゲッタグリップにはよりワークブーツらしい厚いラグソールやスチールトゥなどを採用したモデルが見られます。
そのため、同じ英国系ブーツの雰囲気を持ちながらも、より無骨でヘビーな印象を持つモデルが多いことがゲッタグリップの特徴といえるでしょう。
エンジニアブーツもゲッタグリップを代表するスタイルのひとつ
ゲッタグリップには編み上げブーツだけでなく、エンジニアブーツも存在します。
エンジニアブーツはもともと作業用として発展した靴で、靴紐を使用せず、甲や履き口付近に配置されたベルトとバックルが特徴です。
厚みのあるソール、しっかりとしたレザー、バックルなどの金属パーツが組み合わさることで、ゲッタグリップらしい力強いデザインになります。
今回CRADLEに入荷した写真のモデルも、まさにそうしたゲッタグリップらしさを感じられる一足です。
現在ではヴィンテージとして見かけることも
ゲッタグリップは、現在の日本では新品を一般的な靴店で頻繁に見かけるブランドではありません。
一方、過去に生産された**Made in England(英国製)**のブーツを中心に、中古市場やヴィンテージショップで流通しているものがあります。英国製の14ホールブーツやスチールトゥモデルなども確認できます。
現在の感覚で見ると、その無骨なシルエットにはむしろ新鮮さがあります。
ドクターマーチンをはじめとする英国ブーツが好きな方や、エンジニアブーツ、パンク・ロックファッションが好きな方なら、覚えておきたいブランドの一つです。
Getta Grip(ゲッタグリップ)まとめ
ゲッタグリップは、英国のワークシューズ文化を背景に持ち、セーフティシューズやワークブーツの機能的なデザインをファッションへとつなげてきたブランドです。
スチールトゥ、厚いラバーソール、編み上げブーツ、エンジニアブーツなどに見られる**「道具としての靴」を感じさせる無骨さ**が大きな魅力です。
パンクやロックなど英国のストリートカルチャーとも結びつき、現在では当時の英国製モデルをヴィンテージとして楽しむ人もいます。
華やかなブランドではありませんが、履き込むほどに傷やシワさえも表情になっていく――そんなワークブーツらしい魅力を持ったブランドが、**Getta Grip(ゲッタグリップ)**です。
CRADLEでの修理事例



