マッケイ製法
【軽くて返りが良い!】マッケイ製法とは?特徴と魅力を徹底解説

CRADLE
革靴の世界にはさまざまな製法がありますが、その中でも「マッケイ製法(Mckay製法)」は、イタリア靴に代表されるスタイリッシュでスマートな履き心地が魅力の製法です。
本記事では、マッケイ製法の構造や特長、メリット・デメリットをわかりやすくご紹介します。
■ マッケイ製法とは?
マッケイ製法とは、アッパー(甲革)とインソール(中底)を貫通して、アウトソール(表底)まで1本の糸で縫い付ける製法です。
縫い目が足裏まで貫通しているため、内部から縫い付けを確認できるのが特徴で、専用の「マッケイミシン」で縫製されます。
■ マッケイ製法の構造図

図中のパーツ説明:
- 甲革(アッパー):足を包む外側の革
- 表底(アウトソール):地面と接する底材
- マッケイ縫い:上から下まで貫通して縫うステッチ
■ マッケイ製法のメリット
1. 軽くて返りが良い(柔らかい履き心地)
構造がシンプルで、ソールの返り(曲がりやすさ)がとても良く、歩行時に足にフィットします。
2. スタイリッシュなデザインが可能
ソールが薄くできるため、ドレッシーでスリムなデザインに向いています。イタリア製の革靴に多く見られます。
3. 製造コストが比較的安い
グッドイヤー製法より工程が少なく、価格が比較的抑えられていることが多いです。
■ マッケイ製法のデメリット
1. 防水性が低い
縫い目がソールを貫通しているため、水が浸みやすい構造になっています。雨の日の使用は避けた方が無難です。
2. ソール交換に制限がある
縫い付けの特性上、何度もソール交換すると縫い穴が広がり、耐久性が落ちることがあります。
■ こんな方におすすめ!
- 軽くて柔らかい革靴を探している方
- スタイリッシュで足に馴染む靴が好みの方
- 初めて本格革靴を履く方(入門用にも◎)
■ まとめ
マッケイ製法は、履き心地の良さと軽快さが魅力の製法です。
きちんとした場にも、軽快に歩きたい日にも活躍する一足として、日常に取り入れてみてはいかがでしょうか?
グッドイヤー製法のような重厚な作りと対照的な、スマートで柔らかな魅力をぜひ体感してみてください。