レイマー

RAYMAR(レイマー)とは?|日本発の本格革靴ブランドの特徴・製法を解説

RAYMAR(レイマー)は、静岡県焼津市で誕生した日本の革靴ブランドです。

ハンドソーンウェルト製法やグッドイヤーウェルト製法を採用した本格的な革靴を、比較的手に取りやすい価格帯で展開していることから、革靴好きの間でも知られるブランドです。

ブランドを手掛けるのは、静岡県焼津市に本社を置く有限会社サンレイ。

「価格を抑えようとも品質は落とさない」という考えを掲げ、製法だけでなくアッパー、中底、アウトソールなどに使用する「革」にもこだわった靴作りを行っています。

RAYMAR(レイマー)の歴史

RAYMARが誕生したのは2015年11月5日

ブランドを立ち上げた大石裕介氏自身の会社員時代の経験が、その原点になっています。

営業職として外回りをしていた大石氏は、仕事で履く靴を何度も買い替えるなかで、

「手頃な価格で、丈夫で、品質の良い革靴が欲しい」

と考えるようになります。

ところが、耐久性や修理のしやすさにも優れたグッドイヤーウェルト製法の革靴を探すと、当時は高価格の商品が中心でした。

そこで生まれたのが、

「それなら自分で作ろう」

という発想です。

靴作りを学び、国内の靴工場や中国の工房などで知識と技術を身につけ、2015年にRAYMARをスタートさせました。

「RAYMAR」というブランド名の由来

RAYMARという名前にも、ブランドの歴史が込められています。

運営会社である有限会社サンレイ(SUNRAY)の**「RAY」と、靴作りで協力を得た工房のオーナーや職人のイニシャルである「M・A・R」**を組み合わせ、「RAYMAR」と名付けられました。

RAYMARの特徴

RAYMARの大きな特徴は、本格的な革靴に用いられる製法や素材を採用しながら、できるだけ手に取りやすい価格を目指していることです。

ブランドが特にこだわっているのが、

  • ハンドソーンウェルト製法
  • グッドイヤーウェルト製法
  • 海外タンナーの革
  • レザーソール
  • レザーの中底

といった、本格革靴を構成する要素です。

単に見た目をクラシックな革靴にするのではなく、靴の構造や素材そのものを重視しているブランドといえるでしょう。

ハンドソーンウェルト製法とグッドイヤーウェルト製法

RAYMARを知るうえで外せないのが、靴の「製法」です。

ハンドソーンウェルト製法

ハンドソーンウェルト製法は、職人が手作業でウェルトと中底などを縫い合わせて組み立てていく、伝統的な靴作りの方法です。

非常に手間のかかる製法ですが、本格的な革靴を好む方から支持されている製法の一つです。

RAYMARでは、このハンドソーンウェルト製法を採用したシリーズを展開しています。

グッドイヤーウェルト製法

もう一つが、グッドイヤーウェルト製法です。

アッパーと中底、ウェルトを組み合わせ、そのウェルトにアウトソールを縫い付ける構造を持ちます。

履き込むことで中底や内部が足になじみやすく、さらにアウトソールが摩耗した場合にはオールソール交換を行いながら長く履き続けられることも大きな特徴です。

RAYMARではグッドイヤーウェルト製法のモデルも数多く展開されています。

使用する革にもこだわるRAYMAR

RAYMARでは製法だけでなく、使用する革も大きな魅力の一つです。

歴代モデルを見ると、フランスのAnnonay(アノネイ)、ドイツのWeinheimer(ワインハイマー)、アメリカのHorween(ホーウィン)、イタリアの**Zonta(ゾンタ)**など、革靴好きには馴染みのあるタンナーの革が採用されています。

モデルによって使用される革は異なりますが、こうした素材選びからもRAYMARの革靴作りへのこだわりが感じられます。

RAYMARはどんな人におすすめ?

RAYMARは、

「本格的な革靴を履いてみたいけれど、海外の高級ブランドは少しハードルが高い」

という方にとって、選択肢になりやすいブランドです。

ビジネスシューズとして革靴を探している方はもちろん、グッドイヤーウェルト製法やハンドソーンウェルト製法など、靴の構造そのものに興味を持ち始めた方にも面白いブランドだと思います。

また、革靴を「履き潰して買い替えるもの」ではなく、お手入れや修理をしながら育てていきたい方とも相性の良い靴です。

RAYMARの革靴は修理できる?

RAYMARには、グッドイヤーウェルト製法やハンドソーンウェルト製法で作られたモデルがあります。

こうした製法の革靴は、靴底が摩耗した際に**オールソール交換(靴底全体の交換)**を行うことが可能です。

もちろん、毎回靴底全体を交換する必要はありません。

カカトだけが減った段階であればトップリフト交換、レザーソールの前足部が摩耗してきた場合にはハーフラバーなど、状態に合わせた修理を行うことでオールソールまでの期間を延ばすこともできます。

RAYMARで考えられる主な修理

  • カカト(トップリフト)交換
  • ハーフラバー
  • つま先補修
  • オールソール交換
  • 中敷交換
  • 靴磨き・メンテナンス

ただし、実際に可能な修理方法はモデルや靴の状態によって異なります。

特にオールソール交換では、アウトソールだけでなくウェルトや中底の状態を確認することが重要です。

良い革靴は、修理しながら長く履く

RAYMARが公式サイトで伝えている考え方の一つに、靴は単なる消耗品ではなく、大切に扱えば長く履き続けられるというものがあります。

これは靴修理店としても非常に共感できる考え方です。

どれだけ丈夫な革靴でも、カカトやアウトソールは歩けば少しずつ摩耗します。

大切なのは、傷んだからすぐに靴そのものを買い替えるのではなく、適切なタイミングでメンテナンスすること。

カカトを交換する。

革を磨く。

靴底が寿命を迎えたらオールソール交換をする。

そうして手を入れながら履いていくことで、一足の革靴との付き合いは長くなっていきます。

RAYMARのような本格的な構造を持つ革靴は、「買った後にどう付き合っていくか」まで楽しめる靴だと思います。

RAYMAR(レイマー)まとめ

RAYMAR(レイマー)は、2015年に静岡県焼津市で誕生した日本の革靴ブランドです。

「価格を抑えようとも品質は落とさない」という考えのもと、ハンドソーンウェルト製法やグッドイヤーウェルト製法、海外タンナーの革などを取り入れた本格的な革靴を展開しています。

革靴をこれから本格的に楽しみたい方から、製法や革にこだわりたい革靴好きまで、幅広く注目したい日本ブランドの一つです。

そして、カカト交換やオールソール交換など、状態に合わせて修理を行うことで長く履き続けることもできます。

お気に入りのRAYMARを長く履きたい方は、靴底の減りや革の状態が気になった段階で早めにメンテナンスをご検討ください。