【腰袋】ベルトループを修理 父子(おやこ)の継承

譲り受けた腰袋

腰袋とは、建築現場で働く職人さんが、工具を収納する鞄のようなものです。
身近なところで言うとウエストポーチが近いかもしれません。

お父様の思い出の品

ベルトループが裂けているので使えず、ご相談いただきました。

修理して使えるうちは使いたいとのことです。
元は3mm程度の厚みの革1枚で作られてました。

できるだけ長く使いたい

元と同じ仕様で修理を考えてましたが【できるだけ長く】使いたいということなので、芯材を挟んで強度を高めます。
元のベルトループから型を取り、1.4mmのヌメ革を切り出します。

※芯材とボンドの厚みで3mm程度になるように計算

強度アップのための芯材は、ナイロン地を使用します。

切り出したヌメ革でナイロン地を挟み、側面を成形して着色後、ミシンで縫い合わせます。

ボンドでしっかり張り合わせていますが【できるだけ長く】にお応えするべく縫っておきます。

取り付け位置に穴をあけて、リベットで固定して完了です。

元と同じ質感の、くすんだニッケル色のリベットがちょうどあったので良かったです。

これでベルトループに関しては問題ありません。

今回の修理

腰袋 ベルトループ作成 5500円税込

CRADLE芝