スペインを代表する革靴ブランド、**CARMINA(カルミーナ)**の革靴をお預かりしました。
今回のご依頼は、靴底全体を交換するオールソール修理です。
かなり履き込まれており、アウトソールには穴が開いている状態。
お気に入りの革靴は、どうしても履く回数が増えます。
今回のカルミーナも、それだけ足になじみ、長く愛用されてきたことが伝わってくる一足でした。
今回は耐久性と実用性を考え、Vibram(ビブラム)#2055を使用してソールを交換します。

CARMINA(カルミーナ)とは?
CARMINA SHOEMAKER(カルミーナ シューメーカー)は、スペイン・マヨルカ島を拠点とする革靴ブランドです。
そのルーツは1866年まで遡り、Albaladejo(アルバラデホ)家によって6世代にわたり靴作りの技術が受け継がれてきました。
現在もマヨルカ島のインカを靴作りの中心としており、伝統的な製法と美しいシルエットを特徴とする本格革靴を作り続けています。
カルミーナについて詳しくは、CRADLEの**「革靴ブランド辞典|CARMINA(カルミーナ)」**でも歴史や特徴をご紹介しています。
※ここに先ほど作成した「カルミーナ ブランド辞典」への内部リンク
修理前|カルミーナのソールに穴が開いています

今回の靴は、アウトソールがかなり摩耗しており、穴が開くところまで履き込まれていました。
革靴の場合、
「穴が開いたらソールを交換すればいい」
と思われるかもしれません。
しかし、できれば穴が開く少し前にオールソールすることをおすすめします。
理由は、靴底の内側にあります。
ソールの穴を放置すると中底まで傷むことがあります
グッドイヤーウェルテッド製法の革靴では、中底とアウトソールの間にコルクなどの充填材が入っています。
今回のカルミーナは修理のタイミングが少し遅く、アウトソールの穴から内部のコルクがかなり抜けていました。
さらに、その影響が中底にまで及び、必要以上に沈み込んでいる状態でした。

ここはオールソールで重要なポイントです。
アウトソールは交換できます。
コルクも交換できます。
しかし、長期間履いて足の形に大きく沈み込んだ中底は、ソールを交換しただけで新品の状態に戻るわけではありません。
お気に入りの革靴を長く履くのであれば、アウトソールが完全に摩耗し切る前に修理することが大切です。
Vibram #2055でオールソール
今回使用するのは、Vibram #2055です。

#2055は、クラシックな革靴にも合わせやすい薄型のラバーソールです。
見た目が比較的すっきりしているため、カルミーナのようなドレスシューズの雰囲気を大きく変えずにラバーソール化できます。
さらに、レザーソールと比較すると耐摩耗性やグリップ力にも優れているため、
「お気に入りなので頻繁に履きたい」
「仕事でよく歩く」
「革底より実用性を重視したい」
という方にもおすすめできるソールです。
レザーソールからラバーソールへの変更もできます
オールソールでは、必ずしも購入時とまったく同じ素材に戻す必要はありません。
例えば、
レザーソール → ラバーソール
という変更も可能です。
反対に、靴の構造や状態によってはレザーソールを使って、よりクラシックな仕様に仕上げることもできます。
「元と同じように直したい」のか、
「もっと滑りにくくしたい」のか、
「耐久性を高くしたい」のか。
同じカルミーナのソール交換でも、その方の履き方に合わせてソールを選ぶことができます。
After|カルミーナのオールソール完成



完成です。
今回はVibram #2055を使用し、カルミーナのすっきりとした雰囲気をできるだけ崩さないように仕上げました。
ラバーソールになったことで、普段使いもしやすい仕様になっています。
お気に入りの靴ほど履く機会が多くなり、その分ソールも消耗します。
しかし、底が減ったからといって、その靴の寿命とは限りません。
適切なタイミングでオールソールを行えば、再び履き続けることができます。
CARMINA(カルミーナ)の革靴は修理しながら長く履けます
カルミーナにはグッドイヤーウェルテッド製法を採用したモデルがあり、公式サイトでも現在のモデルに「Resoleable shoes(ソール交換可能)」と明記されているものがあります。
そのため、ソールが摩耗した場合でも、靴の状態を確認したうえでオールソールを行うことができます。
もちろん、オールソールだけではありません。
カカト交換、ハーフラバー、つま先修理、スベリ革補強、靴磨きなど、傷んでいる部分だけを修理することもできます。
本格的な革靴の魅力は、傷んだら捨てるのではなく、必要な部分を修理しながら履き続けられることにあります。
今回のCARMINA(カルミーナ)修理
今回の修理内容は、
Vibram #2055 オールソール 14300円
です。
納期はオールソールの場合、約3週間が目安です。
靴の状態や使用する材料によって修理内容・料金・納期は異なります。
カルミーナのソール交換・靴修理ならCRADLEへ
カルミーナのように長く履くことを考えて作られた革靴は、適切なタイミングでメンテナンスをすることが大切です。
特にオールソールは、
「穴が開いてから修理する」のではなく、「そろそろ穴が開きそう」という段階で修理する。
これだけでも靴内部へのダメージを抑えやすくなります。
CRADLEではCARMINA(カルミーナ)をはじめ、国内外さまざまなブランドの革靴修理を承っています。
店頭へのお持ち込みはもちろん、全国からの郵送修理にも対応しております。
お気に入りの革靴をこれからも履き続けたい。
そんなときは、靴底に穴が開いてしまう前に一度ソールの状態を確認してみてください。
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