【ウエスタンブーツ】カントリーユースのブーツをオールソール(靴底全体交換)する

雨の季節になりました

靴底は用途に合わせて張り替えが可能です

革の底をラバーに交換して雨天用にしたいんだけど？

そんなご要望にもCRADLEがお応えいたします、お話をお聞かせください。

本日は冒頭の雨天用に類似したお話。

メキシコメイドのウエスタンブーツ。

関東在住の女性でこちらに帰省の際にいつもご利用いただいているお客様から靴底の全体交換のご依頼をいただきました。

田舎のあぜ道を歩いたりするのでしっかりと砂利道に噛むソールパターンと防水性が欲しいということでコマンドソールで修理する予定でした。
※泥や水たまりを歩くことも多く現状の革のソールに補強ラバーが物足りないとのことです

コマンドソール

優れた耐摩耗性と高い滑り止め能力を備えたクラシックなデザインです。高級英国靴にも純正で多く採用されています。

凹凸が強いデザインで、クッション性とグリップ力に優れます。硬度は硬すぎず、伸縮性の高い素材を使用しているので履き心地も安定しています。

しかし靴と材料のサイズとデザインがうまく折り合わずに断念。

代案としてこちらで修理します。

TOPYオールソールスムース

TOPY社製5mm厚のラバーオールソールです。丁度いい艶消し感で仕上がりも綺麗です。

タンクソール

4.5mm厚のイタリア製登山ソールです。表面は凹凸がはっきりしていて、滑りにくい模様になっています。タンクリフトと一緒に使用すると統一感があり仕上がりもきれいになります。

おなおし後

ラバーソールの質感がマット(艶消し)で統一されていて上品な仕上がりに。
今後は前半部のソールとカカトの部分修理が可能なので、今後の修理コストも抑えられて、よかったのではないかと思います。
※ラバーソールに切り込みを入れてから、靴底に対して縫いをかけているので、今後のハーフラバー交換の際に糸を切りにくくなっております

クリームを入念に塗り込み、乾燥していた甲革にもうるおいが戻りました。

靴は単なる消費財ではありません

使うごとにシワが入り、へたっているように見えますが、あなたの体に合わせて変化しています。