ブランドストーンのソール加水分解、頻繁に修理のお問合せをいただきます。気に入っておられるユーザー様が大変多く、手を加えて履きたいとご要望されます。迷っているユーザー様は、お気軽にお問合せ下さい。ご質問には、できる限り丁寧にお応えいたします。
ブランドストーンのソール(靴底)が、割れちゃったんだけどソール交換できますか?気に入って履いているので、できれば修理して履きたいです。料金など教えてほしいです。
ブランドストーン、大変人気ですよね!当店でもよくオールソールのご依頼をいただいております。ビブラムのガムライトでお直しはいかがでしょうか?
オイルを含ませた甲革は耐水性が高く、ソールはウレタンソールを圧着させるインジェクション製法で、こちらも耐水性が高いです。
しかし長期使用により加水分解が起こるのもウレタンソールの宿命です。
こんな風にボロボロとカカトが崩れてきて、ソールの接地面に亀裂が入ります。
ソール崩壊の原因、ウレタンの加水分解ってなに?
ウレタンが水や空気中の水分と反応して化学変化を起こし、分子結合がもろくなることで形状を保てなくなり、剥がれやひび割れ、ベタつきなどの劣化現象を引き起こすことを「加水分解」といいます。加水分解は、ポリウレタンの生成段階からすでに始まっており、素材や製品が未使用であっても進行します。
修理、交換用のソールはどんなものになるの?
ビブラムソールを中心にラインナップしています。今回は比較的履き心地のにているEVA(靴底用スポンジ材)のソールをご紹介!
●Vibram 947 ASPEN
ゴムでは実現できない軽さでありながら、十分な耐久性を兼ね備えたVibramのGumlite(ガムライト)配合を使用した、スポンジタイプのオールソールです。
角度付きの凹凸と、刻まれた溝でグリップ力を向上させています。ゴムには無い衝撃吸収で快適な歩行をサポートします。今回はこちらを使用してお直し致します。
少し雰囲気を変えたいあなたには
●VIBRAM528Kソール
ラバーソールの50%も軽量で、滑りにくく耐久性に優れています。
ワークテイストを残しつつ、軽さと耐久性を兼ね備えたタウンユースでも活躍できる世界的に人気のあるソールです。
上記のソール以外もご相談下さい
注意点は?
修理前より少し硬く感じるかも
修理前のウレタンソールは一体成型でソールと甲革を圧着しており、軽くで柔らかい履き心地はなかなか再現できません。修理の場合はアウトソールをしっかりと固定するために、中間にミッドソールを1枚挟みます。その分少しソールのシナリが悪く、硬く感じるかと思います。
アウトソールは出来るだけ軽く柔らかい物を選択しても、安全に長くお履きいただけるようにするためのミッドソールがシナリと硬さに影響を与えます。
ミッドソールとサイドカバーを取り付けたところです。これから余分なゴムをトリミングして、アウトソールを取り付ける前にミシンで縫製して取れないようにします。
After(仕上がり画像)
Vibram#947ASPENはビブラムソールの中でも、ガムライトと言う配合で軽量・クッション性の高さが特徴です。一体型のヒール付きと言う点やソールの意匠(デザイン)も元のソールに近いため純正に近い仕様をご希望のユーザー様におススメです!
ご愛用のブランドストーンを普通に、大切にまた履ける様にしたいときはこちらの仕様でどうぞ!
ソールオプション、あなたの靴に選択を。
料金・納期は?
●ビブラム#947サイドカバー+ミッドソール込み:15400円
納期:2週間