【TORTORA】デッドストック品の靴底が剥離!『出し縫い』グッドイヤーだけど縫われてない⁉

ユーザー様
ユーザー様

こんにちは!まだそんなに履いていないんだけど、つま先が剥がれてきました。修理可能でしょうか。

CRADLE
CRADLE

いらっしゃいませ!つま先ですね、確認いたします!

フランス軍に支給されていたサービスシューズ、デッドストック品をご購入されたとの事。調べてみると、当時生産を請け負っていたTORTORA社製の様です。
剥がれたツマサキを覗くと…。

『あれ?リブテープが見える』

製法はグッドイヤーのようですが、肝心の靴底に「出し縫い」がかかっていません。
ユーザー様にご説明し、つま先からフマズまで出し縫いをかけることにしました。
※カカトの部分もこの際に縫いたかったのですが、今あるカカトを削る必要がありましたので今回は先送りにし、固定のタイミングをカカト交換と併せる判断をされました

カカトが外れた場合、現在のカカトを取っ払い、カカトの土台を革で積み上げ、中底と呼ばれる硬い板と釘でがっちり固定する方法です。


今回の修理手順

①剥がれていたツマサキにボンドを塗布し、仮固定します。
②縫い糸が収まるミゾを刃物で切り出し作ります。
③用意したミゾにミシンで縫いをかけていきます

After

縫い糸はしっかりとミゾに収まっていますので、接地して擦り切れる心配もありません。

今回の修理

●靴底縫い(ミゾ加工・接着など下処理込み) 3300円