アッパー

概要

●アッパー(upper)とは靴の上側、足の甲を覆う部分。「甲革」とも呼ばれる。

●素材は足を被うため、丈夫さと共に足にフィットする柔軟性、足を快適に保つ通気性や吸汗性が求められる。牛革など様々な革を中心に、化繊メッシュ、ウールや綿、麻など生地も用いられる。

アッパーの役割

●足を靴に固定する。

●けりだしの支点として力を床面に伝える。

●外部環境(暑さ、寒さ、雨など)や衝撃から足を保護する。
※作業靴ではつま先にスチールが入っている

●歩行の際に足が踊らないよう絶えず足を密着させる。

アッパー素材別特徴

天然皮革:動物の皮を使用している。高級感があり、耐久性があり衝撃に強い。長期保管でも劣化しにくく長持ち。吸汗性が高く蒸れにくい。重い。
伸縮性があり、足になじみやすい。

合成皮革:天然皮革に似せて作られている合成素材。加水分解で劣化する。長期保管に不向き。

化繊メッシュ:通気性がよく、軽い。様々な編み方のメッシュがあり、デザイン性のバリエーションが高い。強度は高くなく、引っ掛ければ切れやすく、足を守るには不向き。