【SCOTCH GRAIN】ジェネリックラバーでリーズナブルにオールソール(靴底全体交換)!浮いたご予算で内装の修理も!

ユーザー様
ユーザー様

この靴、裏張りとカカト交換で長年履いてきたんだ。この先靴自体がどれくらい履けるかわからないし、最低限の部分修理で考えているんだけど…。CRADLE君はどう思う?

CRADLE
CRADLE

いらっしゃいませ、ご来店ありがとうございます!そうですね、私としましては…。

スコッチグレインの外羽根セミブローグです。

長期の使用により、靴底が変形しご希望されている部分修理よりも靴底全体交換が好ましいとおもいます。

裏張り2750円とヒール10mm厚3300円で6050円。

履き口のダメージと。

中底の亀裂、どれくらいお金をかければよいか難しいところです。
今回はジェネリックラバーでオールソールのコストを抑えて、中底の補強と履き口補強、写真に写りにくいですが小指の内装の破れに予算を振り分けることにします。甲革はお手入れで十分きれいになると思います。

靴底を剥がしたところです。つま先からフマズまで白いスポンジが見えますが、これを交換したいです。

長期の使用によりスポンジが耐えられず、凹みすぎるんですね。底の中心がへこむと中底が沈みすぎて亀裂が入りやすくなりますし、周辺に付随するウェルトが甲革に沿って反り返り審美性も低下します。部分修理だと、これらの問題を解消できません。グッドイヤーウェルトシューズで変形の度合いが強い場合は『一度オールソールをしてあげたい』これが靴修理職人の本音です。

新しくコルクを詰め直しボンドを塗布したところです。ここからソールを取り付ける際に変形したウェルトを修正します。

After

ソールの変形を解消しウェルトを適正な位置に修正することで、曖昧だった甲革と靴底の境界がはっきりします。それにより審美性が格段に良くなります。

ジェネリックラバーはプレーンで飾りっけが無いので、ソールと糸の配色、エッジの形状やヒール交換の目安になるラインなどできる限り靴に合わせた装飾性を付与します。

履き口の補強、こちらも限定的に。ヌメ革なので色はじきに馴染んでくれます。

中底の亀裂も補強して完了です。

今回の修理

●オールソール ジェネリックラバー 11000円
●中底補強 2200円
●履き口補強(部分的) 1100円
●小指の内装補強 880円
磨き 靴ヒモ サービス
納期 2週間