本日はモカシンシューズの羽根の付け根部分の補修事例をご紹介いたします。
中古品で購入時点で補修歴がありましたが、ユーザー様の足に合わず幅だしすることに。拡張器にかけましたが、耐えきれなかったようです。
革を当てて補強してますが、強度不足の補修だったようです。きちんとお履きいただけるように、補修のやり直しをします。
いったん分解します。革は伸縮性があっていいのですが、モカ糸の負荷がかかりやすい部分にはナイロンを仕込んであげると抜群に強度が向上します。ナイロンの上から革を当てなおします。
縫い合わせる反対側にもナイロンを仕込んでおきます。これを左右の足、内外側施します。バンプの方は当てた革とナイロンが一体化するように、目だなないところにミシンで縫い留めます。
それからモカ縫いしていきます。ひと穴ずつ丁寧に縫っていきます。
完成です！
中古品の幅だしは、物によっては修理歴があり、当該箇所が負荷に耐えきれない場合がございます。なるべく事前説明やヒアリングを丁寧に行い、安心してサービスをお受けいただけるよう善処致します。
今回の修理
●モカ縫い全周＋甲革補強 6600円(参考価格・今回は頂戴しておりません)
