インジェクション製法

【靴づくりの裏側】インジェクション製法とは?軽くて水に強い実力派


靴の製法にはさまざまな種類がありますが、今回は**「インジェクション製法」**についてご紹介します。

ビジネスシューズから作業靴、スニーカー、レインブーツまで――
「軽い」「丈夫」「水に強い」といった特徴を持つこの製法は、日常使いの靴を快適にしてくれる大切な技術のひとつです。


インジェクション製法とは?

インジェクション製法とは、靴のソール(底)部分を加熱した樹脂素材を金型に流し込んで成形する製法です。
その際、アッパー(甲革)とソールを接着剤なしで一体化させるのが特徴です。

つまり、靴の上側(アッパー)を金型にセットした状態で、溶かした素材を流し込んで靴底を作るイメージです。


主な特徴とメリット

✅ 1. 強力な接着力と防水性

アッパーとソールが物理的に一体成型されるため、水の浸入に強く、はがれにくい構造になります。
雨の日や濡れた路面でも安心して履けるのが大きなポイントです。

✅ 2. 軽量でクッション性が高い

ソールに使われる樹脂素材(PU、TPU、EVAなど)は軽く、足への負担が少ないのが魅力。
長時間歩く方や立ち仕事にも向いています。

✅ 3. 生産効率が高くコストを抑えられる

金型による量産が可能なため、比較的リーズナブルな価格帯の靴によく使われています。
その分、品質の安定性にも優れています。


インジェクション製法が使われる靴の例

  • レインブーツ
  • 作業靴・安全靴
  • スポーツサンダル
  • 軽量ビジネスシューズ
  • カジュアルスニーカー

耐久性・防水性が求められるシーンで大活躍する靴に多く採用されています。


デメリットはあるの?

インジェクション製法の靴は、ソールとアッパーが完全に一体化しているため、ソール交換が難しい・不可能な場合があります
そのため、長く履くというよりは「軽くて快適に履ける靴がほしい」「雨の日用の1足がほしい」という方向けです。


修理できる?という疑問にお答えします

靴修理の視点から見ると、インジェクション製法は以下のような対応になります:

  • ソール交換:基本的に不可(特殊な例を除く)
  • インソール交換や部分補修:可能な場合あり
  • 履きつぶし前提で購入されることが多い

まとめ

インジェクション製法は、快適さと実用性を兼ね備えた靴づくりの技術です。

「軽くて、滑りにくくて、水にも強い」
そんな靴が必要なシーンにぴったりの選択肢です。

もし手元の靴がインジェクション製法か気になる場合は、お店での相談や修理の可否チェックもお気軽にどうぞ!