ウェルトシューズとは?
~耐久性・修理性・職人技が光るクラシック製法の靴~
ウェルトシューズ(Welt Shoes)とは、靴のアッパー(甲革)と本底(アウトソール)の間に「ウェルト(細長い革帯)」を挟み込み、そのウェルトを介して縫い付ける構造を持つ靴の総称です。
代表的な製法にはグッドイヤーウェルト製法、ノルウィージャンウェルト製法、手作業で掬い縫いするハンドソーンウェルト製法があります。
ウェルトの役割
ウェルトは、アッパーと本底を直接縫い付けず、中間パーツとして両者をつなぐ重要な役割を果たします。
- 耐久性向上:縫い目が直接地面に触れにくく、糸切れや劣化が遅い。
- 防水性向上:ウェルト構造により水の侵入を抑える。
- 修理性の高さ:本底交換の際、アッパーを傷めずに作業が可能。
主なウェルト製法の種類
1. グッドイヤーウェルト製法
- 機械を使い、ウェルトを中底とアッパーに縫い付け、その後ウェルトと本底を出し縫いする二重縫い構造。
- 丈夫で型崩れしにくく、修理性も高い。
- 中底と本底の間にコルクを詰めるため、履くほど足に馴染む。
2. ノルウィージャンウェルト製法
- ウェルトをアッパー外側に縫い付けるため、防水性・耐久性に優れ、見た目も重厚。
- マウンテンブーツやワークブーツに多く採用。
3. ハンドソーンウェルト製法
- 職人が手作業でウェルトを縫い付ける伝統技法。
- 機械式に比べて柔軟性が高く、軽量で返りが良い。
ウェルトシューズのメリット
- 長く履ける:底の交換が容易で、メンテナンス次第で10年以上愛用可能。
- 履き心地が育つ:履くほど足型に馴染む構造。
- 防水性が高い:縫い糸や中底が直接水に触れにくい構造。
注意点
- 製造工程が複雑で、価格は高め。
- 新品時は中底やコルクが馴染むまで硬く感じる場合がある(特にグッドイヤー製法)。
まとめ
ウェルトシューズは、「一生モノの靴」を求める方に最適です。
機械式の安定感、手縫いの柔軟性、それぞれの製法に魅力があり、修理を重ねながら長年付き合えるのが最大の特長。
特にハンドソーンウェルトは、履き心地と職人技の両方を味わいたい方におすすめです。
