今回は ケンフォード の革靴について、トップリフト(カカトゴム)の交換修理をご依頼いただきました。
日常使いで最も摩耗しやすいのがカカト部分。トップリフト交換は、見た目と歩行バランスを手軽に回復できる、コストパフォーマンスの高いメンテナンスです。
修理事例
修理前



修理後


価格と納期
●トップリフト交換:2530円
納期:翌日~
■ ケンフォードは「セメンテッド製法」の革靴
ケンフォードは、REGALの木型設計や履き心地の思想を引き継ぎつつ、**セメンテッド製法(接着製法)**を採用しています。
この製法により、購入価格を抑えながらも、ビジネスシーンに十分対応できる革靴として位置づけられています。
■ 修理店目線で見ると「オールソール前提」でない方に最適
修理の現場では、
- カカトのトップリフト交換
- ソールの裏張り補強
といった軽修理のみを想定されているユーザー様が多くいらっしゃいます。
その場合、オールソール交換(底材をすべて作り直す修理)を前提としたグッドイヤーウェルテッド製法の靴は、正直オーバースペックになることもあります。
■ グッドイヤー靴を“直さず使い続ける”リスク
グッドイヤーウェルテッド製法の靴は、適切なタイミングでオールソール交換を行うことが前提です。
しかし、
- ハーフラバーを繰り返す
- 底が減ってもオールソールはしない
という使い方を続けると、フィラー(中底のコルクなど)が過度に沈み、
靴が変形し、結果としてきれいな状態を保てなくなるケースも少なくありません。
■ それなら「ケンフォード」という選択肢
そうした修理スタイルの方には、
- 購入価格を抑え(基本的にグッドイヤーウェルテッド製法の靴はセメンテッド製法の靴の2倍ほどの価格設定が多い)
- トップリフト交換と靴磨きで美観を維持
- ソールに穴が空いたタイミングで買い替える(もちろんハーフラバーソールで裏張り補強しても良いです)
というサイクルが現実的です。(要は部分修理に限定する修理スタイルの方)
この使い方には、セメンテッド製法のケンフォードが非常に相性が良いと、修理店の立場から感じています。
■ まとめ|「長く直す靴」か「きれいに使い切る靴」か
革靴選びは、好みや価格だけでなく、修理との付き合い方も重要です。
- オールソールまで含めて長く履きたい → グッドイヤー靴
- トップリフト交換中心で使いたい → ケンフォード
ご自身の使い方に合った選択が、結果的に無駄なコストをかけず、靴を楽しむ近道になります。
CRADLEでは、修理内容だけでなく、その方の履き方・考え方に合った靴選びも含めてご提案しています。
気になる点があれば、ぜひお気軽にご相談ください。








