ステアとは?
〜革の定番素材「ステアハイド」の特徴と魅力〜
革靴やバッグ、財布など、さまざまな革製品に使われている「牛革(カウレザー)」。
その中でも最もポピュラーで信頼性の高い素材のひとつが「ステア(ステアハイド)」です。
今回は、この「ステア」という革の種類について、初心者にもわかりやすく解説していきます。
■ ステアとは?
**ステア(Steer または Steerhide)**とは、
生後2年以上の去勢された雄牛の革のことを指します。
以下のような特徴を持ち、革製品の定番素材として世界中で広く使われています。
■ ステアの主な特徴
◎ 適度な厚みと強度
去勢されていることで攻撃的な行動が少なく、キズが比較的少ないため、安定した品質を持ちます。厚みと柔らかさのバランスも良好。
◎ シボ(革の表情)が自然
なめらかで細かすぎず粗すぎない、使いやすい革らしい表情が出ます。
◎ 加工しやすい
表面の加工、染色、型押し、オイル仕上げなど多彩な仕上げが可能。ブランドごとの風合いを出しやすい素材です。
◎ 価格と品質のバランスが良い
高級すぎず安っぽくもない、コストパフォーマンスに優れた革として、幅広い製品に使われます。
■ カーフやキップとの違い
| 種類 | 原料となる牛 | 特徴 |
|---|---|---|
| カーフ | 生後6か月以内の子牛 | キメが細かくやわらかい、超高級素材 |
| キップ | 生後6か月〜2年未満 | カーフより厚く、ステアより細かい |
| ステア | 生後2年以上の去勢雄牛 | 最も標準的な牛革、使いやすさ◎ |
ステアは、カーフほど高価ではなく、キップより厚みがあり、実用性に優れるため、多くのレザー製品に用いられています。
■ ステアレザーが使われる製品
- ビジネスシューズ・カジュアルシューズ
- バッグ・ブリーフケース
- 財布・キーケース・手帳カバー
- ソファや車のシートなどの家具用革
中でも「グッドイヤーウェルト製法」の靴では、丈夫で馴染みやすいステアレザーが多く使われています。
■ お手入れのポイント
ステアレザーは比較的メンテナンスがしやすい革ですが、基本的なケアを行うことで長く美しく使えます。
- 柔らかいブラシでホコリを落とす
- 乳化性クリームで保湿とツヤ出し
- 雨に濡れたら陰干しして乾燥を防ぐ
長年使うことで徐々に色やツヤが深まり、エイジング(経年変化)も楽しめる革です。
■ まとめ:ステアは「万能型」の革素材
ステアは、品質・強度・価格・加工性のバランスが非常に良く、まさに「万能な牛革素材」。
革製品を初めて手にする方にも、自信を持っておすすめできる素材です。
これからレザーアイテムを選ぶ際には、ぜひ「ステア」の表記に注目してみてください。
あなたのライフスタイルに寄り添う、タフで美しい相棒になってくれるはずです。
