スベリ革

【靴修理用語解説】スベリ革とは?役割・傷みやすい理由・補修のすすめ


こんにちは。今日は靴の中でも意外と知られていないけれど、実はとても重要なパーツ、
**「スベリ革」**についてご紹介します。

履き心地や靴の寿命にも関わる大切な部分ですが、目立たない場所だからこそ劣化に気づきにくいのも事実。
今回は「スベリ革って何?」「どんなときに修理が必要?」という疑問にお答えします。


■ スベリ革とは?

「スベリ革」とは、靴の履き口の内側(かかと周り)に貼られている革のことです。
英語では「heel lining」や「counter lining」などと呼ばれます。

名前の通り、足のかかとが滑らかに出し入れできるようにするためのパーツで、
履き心地や靴のフィット感に大きく影響します。


■ スベリ革の主な役割

役割内容
履き心地の向上かかと周りの肌当たりを柔らかくし、擦れを防ぎます。
靴の保形性をサポートかかとの形を保ち、型崩れを防止します。
摩耗から本体を守る直接足と触れる部分なので、内装の劣化防止にもなります。

■ スベリ革が傷む原因は?

スベリ革は、足が出入りするたびに負荷がかかるため、靴の中でも特に摩耗しやすい部分です。

よくある劣化の原因:

  • 素足やストッキングでの使用により汗や皮脂で傷みやすくなる
  • サイズが合っていない靴で足が前後に動き、摩耗が進む
  • 長年の使用で自然に表面が破れたり、革がはがれる

■ スベリ革が傷んだままだと?

スベリ革のさらに内側にはカカト芯と呼ばれる芯材があります。芯材はカカトの形状を作っているもので、傷むと型崩れがおこり、履き心地や審美性の低下につながります。


■ スベリ革の修理方法

傷んだスベリ革は、部分的な革当て補強で修理できます。

修理方法特徴
部分補強破れた箇所のみに革をあてる。自然な仕上がりで費用も抑えられる。

色味もなるべくオリジナルと近い革を使用し、違和感のない仕上がりを心がけています。


■ こんな症状があればスベリ革修理のサイン!

  • かかとの内側が破れている・めくれている
  • 履くときに引っかかる・足あたりが悪い
  • 靴下に黒いカスがつく
  • 足が靴の中で滑りやすくなった

これらはスベリ革が劣化している証拠です。早めの補修で、履き心地をぐっと改善できます。


■ まとめ|靴の中もメンテナンスで快適に

スベリ革は、普段あまり見えない部分ですが、靴の快適さと耐久性に直結する重要なパーツです。

「最近なんだか履きにくい」「かかとが当たって痛い」と感じたら、
靴の中をのぞいてみてください。
もしかしたら、スベリ革が“そろそろ交換どき”かもしれません。

当店では、スベリ革の自然な仕上がりの補修に対応しております。
気になる方はぜひお気軽にご相談ください。