ティンバーランド フィールドブーツはソール交換できる?修理事例を解説

ユーザー様
ユーザー様

CRADLEさん、初めまして。郵送での修理を希望しております。ティンバーランドのフィールドブーツのソールが劣化してしまいました。思い入れのある靴なので、何とか修理していただきたいです。宜しくお願い致します。

CRADLE
CRADLE

ユーザー様初めまして。お写真を拝見いたしました。こちらのフィールドブーツは修理ができない設計なので。元通りにはならないですが、それでも大丈夫でしょうか?見た目、履き心地に変化がございます。

【Timberland フィールドブーツ】ソール交換はできるのか?

― LOOK社「スピーナ」カップソールで再構築 ―

思い入れのある
ティンバーランド フィールドブーツのソール交換をご依頼いただきました。


■ もともとソール交換を前提とした設計ではありません

フィールドブーツは、いわゆる「オールソール交換前提」の構造ではありません。
そのため、

  • 元通りの純正構造に戻すことはできない
  • 同じ見た目・同じ履き心地の再現は不可能

という前提があります。

今回はその点をご説明し、
**「どう再生させるか」**をユーザー様と相談のうえ進めました。


■ 採用したソール

イタリア LOOK社「SPINA(スピーナ)」カップソール

今回使用したのは、
コートスニーカー用のカップソール

LOOK社 スピーナ

を採用しました。

内部は格子状になっており、軽量化と柔らかさを担保する設計です。

✔ 採用理由

・軽快な履き心地
・柔らかく、しなやか
・街履きとしての快適性を重視
・過度に重たくならない構成

フィールドブーツらしい無骨さよりも、
「日常使いでの快適さ」を優先した仕様です。

※元のソールはベースにウレタンを採用されており、見た目は無骨でも重すぎず、柔らかさを与えた設計です


■ 「元通り」ではなく「新しい一足」として

今回の修理は、

元に戻す修理ではなく
**再構築**です。

・見た目は変わる
・履き心地も変わる
・構造も変わる

それでも、

「この靴をまだ履きたい」

というお気持ちを大切に、
できる範囲で最善の形をご提案しました。


■ どうしても隠せなかった部分

元のソールを剥がすと、
どうしても内側ツチフマズ部分に剥がし跡が残ります。

今回は構造上、

完全に隠すことができませんでした。

そのため、

  • 黒革をあてて補強
  • ミシン縫いで固定
  • 見た目と強度を両立

という方法で仕上げています。

外側からはほとんど目立ちませんが、
構造変更修理であることはご理解いただく必要があります。


価格と納期

●スピーナ カップソール:14300円
●革当て補強:3300円
納期:約3週間

■ まとめ

✔ フィールドブーツは本来ソール交換向きではない
✔ 完全再現はできない
✔ しかし相談次第で再構築は可能
✔ 軽快さを重視するならカップソールという選択肢もある

思い入れのある靴を
「どう活かすか」は一足ごとに違います。

あきらめる前に、
ぜひ一度ご相談ください。

靴修理店CRADLE