【靴の製法解説】ブラックラピド製法とは?
革靴の製法には、グッドイヤーウェルトやマッケイなど、さまざまな種類がありますが、
その中でも耐久性と軽さのバランスが特徴的なのが「ブラックラピド製法」です。
今回は、その構造や特徴をわかりやすくご紹介します。
ブラックラピド製法の構造
ブラックラピド製法は、マッケイ製法+出し縫いの組み合わせのような構造を持っています。

アッパー(甲革)と疑似ウェルトを配したミッドソールをマッケイ縫いで縫い付ける
→ 取り付けたミッドソールの張り出し部分をウェルトがわりにして出し縫いをかけます。

さらにアウトソール(本底)を出し縫いで固定
→ 底の強度と安定感が増し、見た目も重厚に。
グッドイヤーウェルテッド製法のウェルトの取付よりは簡素な構造なので、ソールのシナリは比較的よく、底縫い糸が地面に露出しないので防水性能はマッケイより上。
つまり、マッケイ製法の柔らかさ+グッドイヤーに近い耐久性を両立させた製法です。
ブラックラピド製法のメリット
●底縫いが露出しないので防水性能は比較的良い
●グッドイヤーウェルテッド製法よりも簡素な構造なのでソールのシナリが比較的良い
ブラックラピド製法のデメリット
- グッドイヤーよりは耐久性で劣る
構造的にウェルトがないため、極端な酷使には不向き。 - マッケイより重くなる
ミッドソール+アウトソールの2層構造になるため、軽量性ではマッケイに劣る。
こんな方におすすめ
- マッケイの軽さが好きだけど、もう少し丈夫な靴が欲しい
- ソール交換しながら長く履きたい
- 柔らかい履き心地と重厚な見た目を両立させたい
まとめ
ブラックラピド製法は、マッケイとグッドイヤーの中間のような存在で、
軽快さと耐久性のバランスに優れた製法です。
オールソール交換にも対応できるため、適切な修理をしながら長く愛用できます。
