ロー引きとは?靴ひも・レザー加工に使われる“ロウのチカラ”
靴ひもや革製品の説明でよく見かける「ロー引き(蝋引き)」という言葉。
高級感があるように聞こえますが、実際にはどんな加工なのかご存じですか?
この記事では、「ロー引き」の意味とその魅力、使われる場面についてわかりやすくご紹介します。
■ ロー引きとは?
「ロー引き(蝋引き)」とは、ロウ(蝋・ワックス)を素材の表面に染み込ませる加工のことです。
主に以下のような素材に施されます:
- 靴ひも(コットンや麻など)
- 革(フルグレインレザーやヌメ革など)
- 糸(手縫い用の麻糸など)
ロー引きの目的は?
- 耐久性を高める
- 防水性を向上させる
- 毛羽立ちやほつれを防ぐ
- 見た目にツヤを出す
- 通しやすく、結びやすくする(靴ひも)
まさに、機能性と美しさを両立するための「一手間」なのです。
■ 靴ひもにおけるロー引きの魅力
◉ 見た目がシャープに
ロウが染み込むことで、ひもの表面がなめらかに整い、ピシッとした清潔感のある印象になります。ビジネスシューズやドレスシューズにぴったりです。
◉ 結びやすくほどけにくい
滑らかさとコシが出ることで、結んだときにキュッと締まりやすく、ほどけにくくなります。歩行中のストレスを軽減。
◉ 耐久性アップ
靴ひもは日々の使用で擦れたり汚れたりしますが、ロー引きすることで毛羽立ちやすり切れに強くなります。
■ レザーや糸へのロー引き
◉ ロー引きレザー(ワックスレザー)
オイルレザーと似ていますが、表面にロウを擦り込むことで防水性・耐久性を高めた革です。経年変化(エイジング)も美しく、トラッカーウォレットやブーツなどによく使われます。
◉ ロー引き糸
靴やカバンの手縫いに使われる麻糸やポリエステル糸にロウを染み込ませたもの。**糸のすべりがよくなり、革への馴染みも◎**です。
■ ロー引き靴ひものお手入れ方法
ロー引きされた靴ひもは比較的汚れがつきにくいですが、以下の点に注意してお手入れしましょう。
- 軽い汚れは乾いた布で拭き取り
- 水洗いは避ける(ロウが抜けてしまう)
- 交換時期の目安:見た目がくたびれてきたら
ロウが抜けると、ツヤが消えたり、毛羽立って結びづらくなったりします。
その場合は、市販のロウ引き専用ワックスで再加工することもできます。
■ まとめ:ロー引きは「質感」と「機能性」を高める技術
「ロー引き」は単なる装飾ではなく、素材の性能を引き上げる重要な加工です。
とくに靴ひもにおいては、見た目・結び心地・耐久性すべてにプラスの効果があります。
上品に仕上げたい方、毎日しっかり履きたい方には、ロー引き靴ひもはおすすめの選択肢です。
