CRADLE
以前、デッキシューズの靴底全体交換のお問合せをいただきましたのでご紹介させて下さい。分解した画像や、修理の順を追っていきます。
パラブーツのデッキシューズです。甲革は乾燥が進み、カカトを中心にすり減っています。
カカトのみ修理なら
カカトのみ修理をご希望の場合はこちらのウエッジ(傾斜板)をどうぞ!今回でしたらブロンズ辺りがカラーマッチするかと思います。
今回は全体交換で!
靴底を縫い付けてある糸を切って、甲革と靴底を分解します。残った糸は一つ一つきちんと抜いておきます。
剥がした靴底を元に新しい靴底を作ります。
VIBRAM 2303 PORTO CERVO
ビブラム社製オールソール用底材です。
波型のスペリータイプで滑りにくい設計が特徴です。一見、ミゾがなく滑りやすいんじゃないの?と思われるかもしれませんが…。
このように、波状の切れ込みが入っており、排水機能は抜群です。雨天でも安定したグリップが得られます。※波状の切れ込みはカカト部分にもあります
マッケイ用のウェルトで縁取りをして、靴底のエッジを仕上げていきます。
甲革に靴底を張り付けたら、外周約1センチ内側にカッターナイフでミゾを切りミシンで縫い付けていきます。ミゾを作ることで糸が地面と擦れにくくなり剥離しにくくなります。
After(仕上がり画像)
完成です!仕上げに甲革をクリームでお手入れします。
一見古びてしまったなと思うお手持ちの靴も、適切な修理でまだまだご活躍できるかもしれません。判断がつかない場合はお気軽にお問合せ下さい。
料金と納期は⁉
●ビブラム デッキシューズ オールソール 12650円
納期:1週間ほど