世界が認めた日本のタンナー ― 新喜皮革(しんきひかく)とは?
画像引用元:https://shinki-hikaku.jp/

革好き、靴好きなら一度は耳にしたことがある名前――「新喜皮革(しんきひかく)」。
実はこの会社、**世界でも希少な“コードバン専門タンナー”**として、日本が誇る伝統と技術を持つ存在です。
今回は、そんな新喜皮革の魅力と実力に迫ってみましょう。
■ 新喜皮革とは?
新喜皮革株式会社は、兵庫県姫路市に本社を構えるタンナー(なめし業者)です。
1946年創業で、コードバンの製造では世界トップクラスのシェアを誇ります。
コードバンとは:馬のお尻の限られた部位から採れる、きめ細かくて丈夫な高級革。
通称「革のダイヤモンド」とも呼ばれます。
■ コードバンを一貫生産できる、世界で唯一のタンナー
新喜皮革の最大の強みは、原皮の仕入れからなめし、染色、仕上げまで一貫して自社で行っている点です。
実はこの“コードバンの一貫生産”ができるタンナーは、世界で唯一と言われています。
馬革は扱いが難しく、大量生産に向かない繊細な素材。
その難しい素材にあえて向き合い、手作業を重視しながら丁寧に仕上げる姿勢が、世界中の靴職人や革ブランドから高く評価されているのです。
■ 職人技が光る「ベジタブルタンニンなめし」
新喜皮革では、植物由来のタンニンを使った伝統的ななめし方法を採用しています。
この「タンニンなめし」は手間も時間もかかりますが、革本来の風合いや経年変化(エイジング)を楽しめるのが特徴です。
仕上げもすべて手作業で行い、一枚一枚の革に職人の技と魂が込められています。
■ 新喜皮革のコードバンを使っている有名ブランド
新喜皮革のコードバンは、国内外の高級ブランドやオーダーシューズメーカーに数多く採用されています。
- REGAL(リーガル)
- 宮城興業
- シェットランドフォックス
- Alden(オールデン)※一部ライン
- レザークラフト作家・工房製品 など多数
「このブランドのコードバンは新喜皮革製です」と明言されるほど、その品質と知名度は確かなものです。
■ 環境との共生を考えたモノづくり
新喜皮革は、伝統と技術だけでなく、環境にも配慮した製造体制を整えています。
- 使用済みの水は浄化処理して排出
- 薬剤の使用を最小限に抑える設計
- 国内の循環型農業とも連携(馬革は食肉加工後の副産物)
まさに“サステナブルな革づくり”を実践している企業です。
■ まとめ:なぜ、新喜皮革が支持されるのか?
- 世界で唯一の「コードバン一貫生産」体制
- 植物タンニンなめしによる伝統技術
- 国内外のトップブランドに採用される高品質
- 職人の手仕事と情熱が宿るモノづくり
- 環境にも配慮したサステナブルな姿勢
新喜皮革の革を手に取ることは、日本の革づくりの頂点を体感することでもあります。
その艶やかで密な質感、磨くほどに光る美しさ――
ぜひ一度、その“本物”を感じてみてください。
