革の魅力を引き出す「ロー引きキップ」とは?
〜美しさと機能性を兼ね備えた革素材の世界〜
革靴やレザーグッズに使われる素材は実に多種多様。
その中でも近年注目されているのが、「ロー引きキップ」という革です。
「聞いたことはあるけど、どんな革?」「普通のキップとどう違うの?」
そんな疑問をお持ちの方に向けて、今回はロー引きキップの特徴や魅力についてご紹介します。
■ 「キップ」とは何か?
まず、「キップ(Kip)」とは、生後6か月〜2年未満の中牛の革のことです。
成牛の革(ステア)と比べてキメが細かく、しなやかで上品な質感が特徴。
- カーフよりは厚みがあり丈夫
- ステアよりも繊細で高級感がある
- ビジネスシューズや高級バッグに最適
■ 「ロー引きキップ」とは?
「ロー引きキップ」は、このキップレザーにロウ(蝋)を染み込ませた革のこと。
革の表面にワックスを擦り込むことで、以下のような仕上がりになります:
◎ 表情が豊かになる
うっすらと白く曇ったような「ブルーム」と呼ばれる表情が現れ、磨くことでツヤが出る二面性のある美しさが楽しめます。
◎ 防水性・耐久性が高まる
ロウを加えることで革がコーティングされ、水や汚れに強く、傷にも比較的強い素材になります。
◎ 経年変化が美しい
使い込むことでロウが馴染み、深みのある光沢や色合いに変化します。エイジング好きにはたまらない素材です。
■ 靴に使われるロー引きキップの魅力
ロー引きキップは、ドレスシューズやブーツにも多く使われています。
特に以下のようなメリットがあります:
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 高級感 | ブルームとツヤのコントラストが美しい |
| 履き皺も魅力 | 履きジワの入り方がナチュラルで品がある |
| ケアが楽 | 汚れがつきにくく、ブラッシングだけでも美しさを保てる |
| 雨にも比較的強い | 日常使いしやすい革靴に向いている |
■ お手入れ方法
ロー引きキップは基本的に過度なケアは不要ですが、以下の点に注意するとより美しく育ちます:
- 柔らかめの馬毛ブラシでこまめにブラッシング
- 乾拭きでブルームを落とすと自然なツヤが出る
- クリームは控えめに(必要に応じて乳化性クリームを少量)
- オイルや防水スプレーは避ける(ブルームや風合いを損なう場合あり)
■ まとめ:ロー引きキップは“育てる楽しさ”のある革
ロー引きキップは、ただの機能素材ではありません。
革好きなら誰もが魅了される「使い込むほどに美しさが増す革」です。
高級感・耐久性・表情の豊かさを兼ね備えたロー引きキップの靴や製品を選べば、
使うたびに自分だけの革へと育っていく楽しみを味わえます。
「ロー引きキップを使ったおすすめブランド」や「お手入れ専用アイテムの紹介」なども、今後の記事でご紹介予定です。ご興味があればぜひチェックしてみてください!
