ホーウィン「クロムエクセル」とは?
〜100年以上続く、アメリカ伝統のプルアップレザー〜
「クロムエクセル(Chromexcel)」——
その名前に聞き覚えがなくても、革靴やブーツ好きであれば一度は見たり触ったりしたことがあるはず。
特有のツヤ感とオイリーな質感、そして履きジワや傷が“味”になるこの革は、アメリカ・シカゴの老舗タンナー「ホーウィン(Horween)社」の代表作です。
今回は、この「クロムエクセル」の魅力と特徴、使われているアイテムやエイジングの楽しみ方までを詳しく解説します。
■ ホーウィン社とは?
Horween Leather Company(ホーウィン・レザー・カンパニー)は、1905年にアメリカ・イリノイ州シカゴで創業された伝統あるタンナーです。
長年にわたり高品質な皮革を提供し続けており、特に「シェルコードバン」や「クロムエクセル」などで世界中に名を馳せています。
ホーウィンの革は、機械任せではなく熟練職人の手によって丁寧に仕上げられることで知られ、スニーカー、ワークブーツ、ドレスシューズ、レザー小物など、幅広いアイテムに使用されています。
■ クロムエクセルとは?
クロムエクセルは、ホーウィン社が1920年代から製造している**オイルたっぷりの「プルアップレザー」**です。
プルアップレザーとは?
オイルやワックスを多く含み、革を曲げたり伸ばしたりすると色が明るく変化する革。これにより、**豊かな経年変化(エイジング)**が楽しめます。
■ クロムエクセルの特徴
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 独自のコンビなめし | クロムなめし+植物タンニンなめしの“いいとこ取り”製法 |
| オイル含有量が非常に多い | 手に吸い付くような質感と、独特のしっとり感 |
| プルアップ(色の変化)が顕著 | 折れたり曲がった部分が明るくなり、深い陰影が出る |
| 傷やシワが“味”になる | 小傷や擦れが入りやすいが、ブラッシングや手の油でなじむ |
| 豊かなエイジング | 色が濃くなり、光沢が増していく独特の風合いに育つ |
■ よく使われるアイテム
- ワークブーツ(Alden、WESCO、White’s など)
- レザーサンダルやチャッカブーツ
- 財布・ベルト・キーケースなどのレザー小物
- カジュアルな革鞄やブリーフケース
武骨で男らしい風合いが魅力のため、アメリカンカジュアルやミリタリーテイストのアイテムと相性抜群です。
■ クロムエクセルのエイジング(経年変化)
クロムエクセルは、使い込むことでより濃く、より艶やかになります。
最初はマットな印象の革も、数ヶ月~数年の使用で独特の光沢と立体感あるシワをまとい、「自分だけの革」に育っていきます。
しかも、軽い傷ならブラッシングや手の熱・オイルで目立たなくなるのもポイント。
まさに“使って育てる革”の代表格です。
■ お手入れ方法
オイルがたっぷり含まれているため、過剰なクリームは不要。
最低限のメンテナンスで長く美しく使えます。
基本ケア:
- 馬毛ブラシでのブラッシング(週1回程度)
- 柔らかい布での乾拭き
- カサつきが出てきたら、ミンクオイルやラナパーなどでごく薄く保湿
※オイルが多いため、防水性は比較的高いですが、水濡れ・高温多湿の保管には注意しましょう。
■ まとめ:クロムエクセルは「無骨さ」と「育てる楽しみ」がある革
ホーウィンのクロムエクセルは、唯一無二の表情とエイジングを楽しめるロングライフな革素材です。
新品の美しさだけでなく、「使い込んでからが本番」と言える魅力を持ち、ブーツや革小物を自分の色に染めていきたい方にぴったり。
しっとりとした手触り、力強いシボ感、プルアップの味わい……
これらすべてが、クロムエクセルという革の“個性”です。
もし革製品のオーダーや購入を検討しているなら、一度この革を手に取ってみてはいかがでしょうか?
