【靴の構造解説】ダブルソールとは?
~重厚感と耐久性を兼ね備えた頼れる底構造~
革靴やブーツを選ぶ際、「ダブルソール仕様」と書かれた説明を目にしたことはありませんか?
ダブルソールとは、靴底を2枚重ねた構造のこと。
見た目の存在感だけでなく、機能面でもシングルソールにはない魅力があります。


ダブルソールの構造
一般的な革靴の底は1枚の本底(アウトソール)で構成されますが、ダブルソールでは本底の上にもう1枚「ミッドソール(中底)」を重ねて縫い合わせます。
製法によって構造は異なりますが、代表的なのは以下の2パターンです。
- グッドイヤーウェルト製法やブラックラピド製法
ウェルトや合い底の上にミッドソールを追加し、その下に本底を縫い付ける。 - マッケイ製法の改良版
マッケイ縫い後、外側にもう一枚底を貼り付けて補強する。
ダブルソールのメリット
- 耐久性が高い
底の厚みが増すことで、摩耗や衝撃への耐性が向上します。 - 防水性が向上
厚い底は地面からの水の侵入を防ぎやすく、雨や雪の環境でも安心。 - 型崩れしにくい
靴全体の剛性が上がり、長期間形を保ちやすくなります。 - 重厚感のある見た目
厚い底は存在感があり、ワークブーツやドレスブーツで特に映えます。
ダブルソールのデメリット
- 重量が増す
底が厚い分、シングルソールよりも重くなります。 - 返り(屈曲性)が悪くなる
履き始めは硬く感じ、足に馴染むまで時間がかかります。 - 夏場はやや蒸れやすい
厚みがある分、熱がこもりやすくなります。
ダブルソールが向いている靴
- ワークブーツ・ミリタリーブーツ
タフな使用環境に耐えるため、耐久性重視で採用されます。 - カントリーシューズ・アウトドアシューズ
防水性と安定感が必要な靴に最適。 - ドレスシューズの重厚モデル
英国靴やカントリーブーツなど、クラシックで重厚な印象を出すために用いられます。
まとめ
ダブルソールは、耐久性・防水性・重厚感を兼ね備えた靴底構造です。
タフな環境での使用や、長く愛用したい一足にぴったり。
ただし、重量や硬さがあるため、軽快さを求める場合はシングルソールの方が向いています。
靴の修理やカスタムでも、シングルソールからダブルソールへの変更は可能です。
「もっと耐久性を高めたい」「重厚な雰囲気にしたい」という方は、一度ダブルソール化を検討してみてはいかがでしょうか。
