スパッツとは?靴・ファッションにおける役割と歴史
靴やファッション用語としての「スパッツ」は、現代の「レギンス」や「タイツ」と混同されがちですが、本来は靴や足首を覆う保護具・装飾具として誕生したものです。ここではスパッツの意味や役割、歴史について解説します。
■ スパッツの定義
スパッツ(spats)は、靴の上から足首やふくらはぎにかけて装着するカバーのことを指します。日本語では「ゲートル」や「脚絆(きゃはん)」と近い意味で使われることもあります。素材は布やフェルト、革などさまざまで、靴の汚れ防止や防寒、さらには装飾として用いられてきました。
■ スパッツの歴史
- 19世紀ヨーロッパ
スパッツは19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパで流行しました。特にフォーマルな場では、白いスパッツを黒い革靴に重ねて履くスタイルが上品さやステータスの象徴とされました。 - 軍用としてのスパッツ
兵士の制服にも採用され、泥や砂の侵入を防ぐ実用的な装備として利用されました。これが日本の「ゲートル」や「脚絆」にも影響を与えています。 - 現代
現在ではファッション用語として「スパッツ」というと、日本では主に「レギンス」や「タイツ」の意味で使われることが多いですが、靴用語としてのスパッツは歴史的な装具を指します。
■ スパッツの役割
- 防汚・防寒
靴や足首を覆うことで、泥や埃から守り、寒さを防ぐ役割があります。 - 装飾性
白やグレーのスパッツは、黒靴に合わせるとフォーマルな印象を演出できるため、かつての紳士の正装アイテムでした。 - 実用性
軍隊や作業現場では、機能性を重視して足を保護するために使用されました。
■ まとめ
「スパッツ」とは、靴の上から履く保護・装飾用のカバーを指し、19世紀から20世紀初頭の紳士文化や軍装と深く関わりがあります。現在ではファッション用語としてレギンスの意味で使われることが多いですが、靴の歴史を語るうえで欠かせない存在です。
