【過酷】リアルワークブーツ
かなり酷使されているREDWINGのラインマンブーツ。
持ち主様は活動量の多いお仕事のため、傷みもかなりはげしいです。
今回は結構大がかりな修理なので、いつものように記事を書くというよりは、修理手順のご紹介になります。
ソール交換と甲革、内張の補強。
ソール交換と、甲革のかかと付近の亀裂を中心に修理を進めます。
分解の過程で傷みがあるところは補強していきます。
画像の青〇部分を補修するには【ウェルト】と呼ばれる、甲革と靴底を繋ぐパーツを分解しないといけません。
ウェルトを分解して足が触れる中底を外し、補修作業に入ります。
中底を外した画像です。
ふちについてる白いものがリブテープと呼ばれるパーツになります。
こちらもはがれており、そのままではウェルト交換ができないので新調します。
リブテープはあとで取り掛かるとして、ひとまず甲革の補強を進めます。
内張と甲革の間にナイロン地を挟んで縫い合わせます。
裂けているかかと周りと、今後裂ける可能性のあるボールジョイント(指の付け根辺り)周辺をナイロン補強します。
内張も傷みが激しく、穴のあいた箇所は革当て補強します。
※ご予算の都合上、内張と甲革の修理は補強で対応しております。
内張製作をご希望の際はご相談ください。
内張は革パッチで対応します。
腰裏とよばれるかかとの内側です、芯材が露出して傷んでいるので、ここも補強。
こちらが中底に取り付ける新しいリブテープです。
グラインダーで中底の裏面をあらして、ボンドのつきをよくしてからリブテープを張ります。
これをしておかないと掬い縫いの力にリブテープが引っ張られてしまいます。
ウェルトを取り付けます。
甲革にあいた元穴を目印にリブテープとウェルトに穴をあけ、糸を通していきます。
このあとリブテープの内側にコルクとシャンクと呼ばれる鉄の芯を入れて、ソールを取り付けていきます。
今回使用するソールは元と同じビブラムソール#132(アメリカ)です。
ミッドソールをウェルトと縫い合わせてアウトソールを接着します。
ちょうどアクリルレースのクロがあったので、靴ヒモを交換、お手入もして終了です。
今回の修理
ビブラムソール#132 靴底全体交換 14300円税込
リウェルト(ウェルトの交換) 11000円税込
その他補強 6600円税込
・内張補強
・腰裏補強
・甲革補強
・リブテープ交換
靴ひも交換 サービス
お手入 サービス
合計31900円税込
ありがとうございました
CRADLE芝